ひと昔前までエクステリアの照明は主に安全性や防犯性を高める為だけに使用されていましたが最近では外構の価値を高める為に使用する事がとても多
くなりました。品数も10年前に比べると本当にたくさんの種類の照明器具が各メーカーから販売されており、一体どんな照明を採用したらいいのか正直
分かりませんよね?という事で今回は使用目的に合わせた照明の紹介をしたいと思います。
エクステリアにおける照明の大きな役割の一つは機能性です。照明は、安全性や防犯性を確保することができます。夜間に足元を照らしてくれたり、明
るく建物を照らすことで不法侵入をしづらくさせることもできます。
そしてもう一つ、近年エクステリアの照明の役割として注目されてきたのがライトアップの効果で建物と外構全体の価値を大きく高めるという事です。
実際にエクステリアメーカーの施工コンテストなどでも夜の景観が美しくよりおしゃれに演出されている事例などが評価されています。
アップライトは主に建物、外構の中で特に目立たせたい物、例えばシンボルツリーやデザイン門柱などの足元に配置し対象物を幻想的に照らすのに使用
します。また器具によって照らしてくれる照度角度も15°から45°程度の物まであります。
スポットライトは主に建物などの高い位置に取付け、夜間に活動する際に広範囲を照らしてくれ用意に空間を認識するのに役立ちます。
家族憩いのガーデンスペースに使用する際はできるだけたくさんの光量でしっかりと照らすと効果的です。
門灯・ブラケットはその名の通り主に門柱や壁面に取付け、お客様を迎える大切な表札や門まわりを照らすあかりとして演出してくれます。
気をつけたい事としては非常に見た目に関わる場所のエクステリアライトなので全体の雰囲気にあった器具を選ぶ必要があります。
さらに明るすぎて表札の文字が見え辛くなる事も考えられますので取付け位置に気を付けたり光源が直接目に入らないような器具をおすすめします。
ポールライトは門まわりから玄関までのアプローチなどに配置し足元を照らす事で安全を確保するのに用いられます。気を付けたい事は十分な明るさを
確保するために一定の距離を保って設置すると効果的です。
センサーライトは、スイッチではなく人や車などの動きに反応して、点灯や消灯するエクステリアライトになります。主にカーポートや勝手口付近など
に設置します。暗い夜に帰宅し駐車する際や防犯の点でも非常に効果を発揮してくれます。(防犯目的ならルーメンの高い物がおすすめ)
しかし、道路近くに設置をすると人や車が行き来する度に点灯したりするため、反応させる範囲や向きなど取り付け位置の確認は十分にしましょう。
他にもデッキやタイルに埋め込むタイプのライトや階段部分などの足元に使用するフットライトや棒状のライトなどもあります。これらを上手く組み合
わせることでワンランク上のおしゃれな外構や庭が完成します。
そのような中で今まで主流だった100Vのライトからここ最近で多く使用されるようになったのが12Vタイプの照明です。せっかくなので12Vの照明につ
いても簡単にご紹介したいと思います。
これまで使われてきた照明はAC100Vの物が一般的でしたが12Vタイプの照明とはローボルトトランスという器具を使ってAC100VからDC12Vに変換して
使用するタイプの照明を言います。
1.自分好みのおしゃれなデザインができる
一番の特徴になりますが12Vの低電圧なので電気工事士の資格が不要で、資格がなくても配線工事を行う事が可能です。(一般的な電気の知識は必要)
そのため、自身で取り付けができ、理想的なおしゃれなエクステリアデザインが実現できます。
2.省エネでランニングコストが低い
ほとんどの照明器具がLEDを使用しているので消費電力が白熱球に比べ圧倒的に少なくすむのでランニングコストも大幅に抑えられます。
3.低電圧の為。感電事故の恐れがない
12Vの低電圧ということで庭での芝刈りや水中での使用時に触れても、感電の心配がありません。
4.万が一の時でもブレーカーが落ちない
万が一、ショートや漏電した際、100Vではブレーカーが落ちたりして停電になり、冷蔵庫の中身や在宅ワークが増えているのでパソコン等にも被害が考
えられます。しかし、12Vタイプの照明はローボルトトランスの電源がOFFになるだけで、ブレーカーが落ちることはありません。
5.電圧降下が発生します。
12Vタイプの照明でデメリットをあげるとすると、電源ケーブルの長さに乗じて電圧降下が発生するという事です。電圧降下の値が大きいと照明が暗く
なったり、ちらつきの原因となります。
いかがだったでしょうか。エクステリアの照明は単に配置するだけでなく使用する場所と目的を決め、外構や庭全体のバランスを考えながら照明の種類
を決めていく必要があります。以前に比べ照明器具自体、おしゃれな物が増えてきたので明るい日中に見てもかっこいい外構のアクセントとなるでしょ
う。
また照明のメンテナンスにおいても住宅と同じように手入れを行う必要があります。定期的にメンテナンスをしていくことで不具合を早期に発見できた
り、照明器具自体の寿命を伸ばすことにも繋がります。メンテナンス方法が分からない場合は設置をしてくれた業者に聞くのもいいでしょう。
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